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話数 |
死亡者 |
出来事 |
導かれた戦鬼 |
第16話 |
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回想。
入院していた御影霞(女子二十番)の前に現れた田中一郎(担当教官)が、彼女をプログラムへと導く。 |
白い悪魔 |
第17話 |
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風間雅晴(男子四番)とともに雑木林内に身を潜めていた烏丸翠(女子五番)。しかし、突如自らのこめかみへと銃口を向ける。
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第18話 |
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回想。
自分が裏切ってしまったがために、親友が自殺してしまったという、翠が過去に犯した罪が明らかになる。
そして自殺を謀る翠と、それを止めようと飛びついた雅晴がもみ合っているうちに、二人の間で銃が暴発し、その銃弾が雅晴の左胸部を貫通した。 |
第19話 |
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心臓を貫かれた雅晴は即死。
翠は銃を取り落とし、恋人を殺したのは自分なのだとうなだれた。しかし付近でそれを見ていた黒河龍輔(男子六番)の存在に気づかなかった彼女は、先ほど取り落とした銃を拾われて、額を貫かれてしまった。
龍輔は翠の銃、コルトロウマンを手に入れたほかに、『ホワイトデビル』という名の白い粉と注射器を入手。
AM02:23 風間雅晴(男子四番)―――『死亡』
AM02:24 烏丸翠(女子五番)―――『死亡』
【残り 三十七人】 |
第20話 |
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桂木幸太郎が同僚の木田聡に、プログラムを止められないか聞く。返ってきた答えは当然「不可能」。
田中一郎(担当教官)は、御堂一尉と二人で、新種ドラッグ『ホワイトデビル』の効能について語り合った。 |
水場の死闘 |
第21話 |
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深い森林の中、火事で負った足の怪我が今もまだ回復していない武田渉(男子十一番)に付き添って、宮本正義(男子男子十八番)、岸本茂貴(男子五番)、長谷川誠(男子十六番)の三人が集まって歩いていた。
渉の疲労を察した正義の提案により、茂みに隠れながら一時の休憩を取ることとなった。 |
第22話 |
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四人が川沿いの茂みの影に潜みつつ、今後の行動方針について話し合っているとき、対岸を歩いていた久川菊江(女子十五番)が濁流の中に落下。
足の悪い渉を除き、正義、茂貴、誠の三人が彼女を助けるために飛び込んだ。だがそんなとき、何処からともなく飛んできた注射器のような物が、誠の首元に突き刺さった。 |
第23話 |
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誠の首に突き刺さったものは麻酔弾だった。
全身へと浸透した麻酔によって身体の自由を奪われた誠はそのまま水中に没し、その後も正体不明の狙撃者によって、菊江、茂貴もが同様に沈められていく。
唯一岸に上がることができた正義も、三人を水中に沈めた犯人、御影霞(女子二十番)が振り下ろしたナタの餌食となり、再び川中へと崩れ落ちた。 |
第24話 |
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森林内にたった一人取り残されていた渉に、犯行を終えたばかりの霞が接近。しかし彼女は隠れていた渉に気づかず、その場を通過。渉は運良く一命を取り留めた。 |
第25話 |
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川岸を歩いていた土屋怜二(男子十二番)の目の前に、上流で霞の手によって沈められた菊江の死体が流れ着く。
さらに正義までもが流れてきたが、こちらはまだ死んでおらず、彼は自分たちの身に起こった出来事を話し出した。
渉を助けてほしいということと、霞に気をつけろ、と伝えた後、怜二に見送られながら正義は息を引き取った。
AM04:02 長谷川誠(男子十六番)―――『死亡』
AM04:03 久川菊江(女子十五番)―――『死亡』
AM04:07 岸本茂貴(男子五番)―――『死亡』
AM04:21 宮本正義(男子十八番)―――『死亡』
【残り 三十三人】 |
約束の場所 |
第26話 |
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目的地、E−6の廃ビルを目指して、森林内をひたすら進む春日千秋(女子三番)と磐田猛(男子二番)。
途中、猛が前方に氷室歩(女子十六番)の姿があるのを見つけ、二人は隠れてそれをやり過ごす。その後に再出発し、ついに目的地にたどり着いた。 |
第27話 |
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目的地に着いた千秋と猛は、そのままビル内に侵入。
羽村真緒(女子十四番)、杉田光輝(男子九番)、藤木亜美(女子十八番)、湯川利久(男子二十番)、小島由美子(女子七番)と無事に再会を果たす。 |
第28話 |
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精神崩壊状態に陥ってしまっていた歩が幻覚を見て銃を乱射。運悪く居合わせた六条寛吉(男子二十二番)の頭に命中する。
AM04:56 六条寛吉(男子二十二番)―――『死亡』
【残り 三十二人】
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悪魔との契約者 |
第29話 |
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森林内を移動中の黒河龍輔(男子六番)が、茂みの中に隠れていた山崎和歌子(女子二十二番)にボウガンで襲撃され、走って逃げ出すが、相手もまた走って追いかけてきた。 |
第30話 |
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龍輔は和歌子相手に走りながらの戦いが繰り広げられるが、崖に差し掛かって足を止める。そんなとき、和歌子のボウガンによって、龍輔は銃を崖下に弾き飛ばされてしまい、さらに足を負傷。
和歌子が「二年前学校に火をつけたのはあんたか?」と龍輔に詰め寄るが、龍輔には身に覚えが無い。
今の劣悪な状況からなんとかして抜け出そうと、龍輔は懐に忍ばせてある、ホワイトデビル入りの注射器へと手を伸ばす。 |
第31話 |
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追い詰められた龍輔は、自分の足にホワイトデビルを注射。筋肉が増強され、痛みも感じなくなるという、レベル1の状態に陥る。
切り札の毒矢を放つ和歌子を相手に、圧倒的優位な立場に立った彼は、その勢いのまま和歌子の首の骨を砕き、殺害した。
結局和歌子は、火事のせいで祖母との約束を果たせなかったという無念を、晴らすことはできなかった。
AM05:39 山崎和歌子(女子二十二番)―――『死亡』
【残り 三十一人】 |
現れぬ同盟者 |
第32話 |
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廃ビルに集まった七人が、お互いのこれまでの行動経緯を話し合う。
そんな中、午前六時、第一回目の放送が始まる。 |
第33話 |
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ゲーム開始から、これまで六時間の間に死亡した十二人の名前が、放送で読み上げられる。これによって、廃ビルに集まったメンバー全員が、トラックの中で再会を誓い合ったメンバーの一人、新田慶介(男子十五番)が既に死んでいると知る。 |
第34話 |
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北端の絶壁の縁で佇んでいた、トラックの中で再会を誓い合ったメンバーの一人、田村由唯(女子十一番)を、同じくメンバーの一人である鳴瀬学(男子十四番)は腕を引っ張ってでも集合場所に連れて行こうとするが、由唯が暴れだしたせいで手を滑らせて崖下へと落下してしまう。
自分が暴れたせいで学が死に、パニックに陥った由唯は絶壁の縁を走り出すが、足を踏み外して、学と同様に崖から落下してしまった。
AM06:11 鳴瀬学(男子十四番)―――『死亡』
AM06:12 田村由唯(女子十一番)―――『死亡』
【残り 二十九人】 |
第35話 |
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御影霞(女子二十番)から逃れようと、必死に林道を走っていた諸星淳(男子十九番)。しかしつり橋を渡り始めたところで、麻酔銃によって身体の動きを止められてしまい、切られた橋と一緒に谷底へと転落した。
AM06:41 諸星淳(男子十九番)―――『死亡』
【残り 二十八人】 |
狂乱の森の再会 |
第36話 |
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森林内を歩いていた武田渉(男子十一番)の前に、発狂した氷室歩(女子十六番)が現れる。
渉は彼女から逃れようとするも、乱射された銃弾の一つが松葉杖に命中し、倒れてしまう。 |
第37話 |
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死んだ宮本正義との誓いを果たすために、土屋怜二(男子十二番)は山を登りながら渉を探し続けていた。その途中、銃声が聞こえたので、急いでそちらへと駆けつける。そこで歩に襲われている渉の姿を見つける。
銃で撃たれる危険をも省みず、二人の間に飛び出し、炸裂閃光弾で歩の視聴覚をマヒさせ、渉を連れて逃げ出した。 |
目覚めた師 |
第38話 |
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プログラム管理側の人間、桂木幸太郎は、春日千秋の安否を気にしていた。
同僚の木田聡に、千秋たちの担任、桑原和夫が目を覚ましたという話を聞いた桂木は、一度面と向かって話をしなければならないという気がし、桑原のいる部屋へと向かった。 |
第39話 |
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桂木は桑原のもとを尋ね、彼と対談。そして頭の中である決断を下す。 |
第40話 |
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木田は、ヘッドホンを介し、ある男女の会話を聞いていたところ、とんでもない計画を耳にしてしまう。 |
鉄筋魔城の惨劇 |
第41話 |
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廃ビル内で春日千秋(女子三番)は羽村真緒(女子十四番)との絆を確かめ合い、共に脱出するのだと誓う。そんなとき、どこかから複数の銃声が聞こえた。 |
第42話 |
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千秋たちは廃ビルの最上階、南東のフロアから窓の外一帯を覗き、銃声の主たちの姿を探す。
双眼鏡を覗き込んでいた千秋は、氷室歩(女子十六番)が、坂本達郎(男子七番)の放った銃弾によって眉間を貫かれる瞬間を目撃してしまう。
AM10:09 氷室歩(女子十六番)―――『死亡』
【残り 二十七人】 |
第43話 |
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杉田光輝(男子九番)、湯川利久(男子二十番)、藤木亜美(女子十八番)、そして真緒の四人は、ビル最上階からの監視を、それぞれのフロアに分かれて再開する。
小島由美子(女子七番)は、三階の一室にて、一人で休息に入る。
磐田猛(男子二番)は二階で、千秋は三階で、資材の山漁りを始める。 |
第44話 |
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廃ビル周囲の監視を続けていた亜美が、突如何者かに首を絞められ、意識を失う。 |
第45話 |
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少女を手にかけたばかりの“ジョーカー”は不敵に笑い、さらなる激動を望んで再び動き出す。 |
第46話 |
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ビル三階にて、資材の山を漁っていたが、一向に何も見つからず、千秋は探索を一時中断する。
様子を見に来た磐田猛と話し合っていたとき、部屋の外から真緒の悲痛な呼び声が聞こえたので、急いで一階へと向かう。そこで、逆さ吊りにされた藤木亜美の扼殺体を目撃する。
AM10:46 藤木亜美(女子十八番)―――『死亡』
【残り 二十六人】 |
第47話 |
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亜美の逆さ吊り死体を見て怯えた由美子は、一人で上階へと逃げるように駆け上がっていく。
他のメンバーは、五人がかりで亜美の身体を床に下ろす。そして怒りに打ち震える猛を先頭に、姿無き殺人者を追って、ビル全体の大捜索が始まる。 |
第48話 |
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亜美の死に様を見て怯えてしまった由美子は、ビル四階の一室に閉じ篭っていた。そんな彼女は、何者かが近づいてきているということに、まだ気づいてはいない。 |
第49話 |
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回想。
葬式尽くしの毎日に苦しんだ、杉田光輝の過去が明らかになる。
四階の、とある扉を開いた途端、光輝は中にいた由美子に、何故か胸を刺されてしまう。 |
第50話 |
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由美子に胸を刺された光輝は、そのまま息絶えてしまう。
勘違いで仲間一人を殺してしまった由美子は、自分の罪が暴かれてしまうのを恐れ、死体をブルーシートに包んで隠そうとする。だが、その現場を運悪く千秋に目撃されてしまう。
不幸中の幸いか、千秋はシートの中身には気づいていなかったようだが、万が一のことを考えて、由美子は千秋を殺すことを決意する。
AM10:58 杉田光輝(男子九番)―――『死亡』
【残り 二十五人】 |
第51話 |
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由美子のいる部屋から出た千秋は、外で待ってくれていた真緒と合流。そして由美子が落ち着いて部屋から出てくるのを待つことにする。そんなとき、五階での犯人探しを終えた猛と利久が降りてきて、千秋たちと出くわす。
光輝がいないことに気づいた一同は騒然とし、その直後に部屋から出てきた由美子も含め、全員で彼の捜索を始める。 |
第52話 |
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光輝の行方を捜す千秋達の後ろを歩きながら、死体が見付からないようにと由美子は祈り続ける。しかし願いもむなしく、四階に隠していた光輝の死体が、不運にも見つかってしまう。 |
第53話 |
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光輝の死体が見付かってしまい、混乱状態に陥った由美子が千秋に襲い掛かる。
騒ぎを聞きつけてやってきた猛は、由美子を落ち着かせようと説得を試みるが、願い叶わずもみあいとなった挙句、彼女が持っていた肉切包丁で首を切り裂き殺害してしまう。
AM11:22 小島由美子(女子七番)―――『死亡』
【残り 二十四人】 |
第54話 |
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とある建物の中で、真剣に話す二人の人物。そして“紅月”を携えた男は、レーダーに映った“四つの反応がある場所”へと向け、旅立つ。 |
忘却の紅い記憶 |
第55話 |
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桂木幸太郎は木田聡に問い詰められた末、春日千秋を助け出したいのだと告白。
驚く事に、木田は桂木に手を貸すと申し出る。そして彼の息子が五年前に、兵庫県立中学校竹倉学園大火災に巻き込まれて死んでいたことが発覚。 |
第56話 |
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木田は松乃の火災が発生した事により、竹倉の火災で焼け死んだ息子の事が人々の記憶から消え去ってしまうように思い、松乃の被災者たちに対して理不尽な恨みを抱くようになったと打ち明ける。そしてそれを償うためとして、自分が知り得た情報を桂木に伝える。 |
杖突きの決断 |
第57話 |
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第二回目の定時放送が島内に流れる。
土屋怜二(男子十二番)は、頭の中からずっと離れないある人物について考えをめぐらせていたが、武田渉(男子十一番)に横から口を挟まれたことによって思考を中断。
渉は怜二に「謝らなければならない人がいる」と告げる。 |
第58話 |
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横田真知子(女子二十三番)は、「武田渉に会い、自分のことを酷く言った理由を聞きたい」と三上圭子(女子二十一番)に告白する。しかしその直後、黒河龍輔(男子六番)が放ったボウガンの矢によって頭部を貫かれ、即死してしまう。
PM12:16 横田真知子(女子二十三番)―――『死亡』
【残り 二十三人】 |
第59話 |
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真知子を殺されたことに怒る圭子は、果敢にも龍輔へと立ち向かう。しかしファイティングナイフとボウガンによって全身を傷つけられた末、さらには毒矢の餌食となってしまう。
全身に浸透していく毒に苦しむ圭子を尻目に、龍輔は悠々と去っていった。 |
第60話 |
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真知子を傷つけてしまった経緯について渉が語る。そして真知子を見つけ出すために力になってやると、怜二は自ら名乗り出る。
男二人は固く手を結び合うが、近くから人の気配が感じられたことに、怜二は表情を引きつらせる。 |
第61話 |
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人の気配を感じた怜二は、正体を確かめるべく森林の奥へと踏み入り、瀕死の状態の圭子と出会う。
圭子は死んだ真知子の代わりに想いを打ち明けた後、怜二と渉に「殺してください」と頼む。 |
第62話 |
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思いがけぬ頼みごとに男二人は戸惑っていたが、意を決した渉が薬品で、毒に苦しむ圭子を安楽死させる。
悲しみに明け暮れ、怜二と渉が身を寄せ合っていると、突如黒河龍輔が現れる。
PM12:31 三上圭子(女子二十一番)―――『死亡』
【残り 二十二人】 |
第63話 |
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ボウガンの矢に射抜かれた渉はその場に倒れ、怜二は龍輔に真っ向から立ち向かうこととなる。
ホワイトデビルによって強大な力を手に入れた相手に、怜二は苦戦を強いられるのものの、バタフライナイフを上手く奪って、龍輔の腕を切りつける。だがそれに逆上した龍輔は二度目のホワイトデビル注射を行い、さらに凄まじき力を発揮する。 |
第64話 |
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さらなるパワーアップを果たした龍輔を前に、怜二は逃亡を決意するも、すぐに追いつかれてしまい、振り上げられたナイフの餌食にされそうになる。だが怪我を負いながらも身体を張って庇ってくれた渉のおかげで一命を取りとめ、上手く逃走することもできた。しかし渉は龍輔の一撃で死に至らしめられてしまい、それを悲しんだ怜二は、二年前の自らの行いは正しかったのかどうか、その答えを見つけ出すと決心する。
PM12:43 武田渉(男子十一番)―――『死亡』
【残り 二十一人】 |
第65話 |
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視覚聴覚、そして薬の効果で痛覚までも失い、もはや何も感じられない体となってしまった龍輔は、御影霞(女子二十番)の接近にも気がつかず、頭を砕かれて死亡する。
龍輔を殺害した霞が、辺りに散乱していたデイパックを漁っていたとき、再び雨が降り始める。
PM12:49 黒河龍輔(男子六番)―――『死亡』
【残り 二十人】 |
託す希望灯火 |
第66話 |
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桂木幸太郎と木田聡は本部の物置場へと入り、盗聴回路を麻痺させるべく、ついに行動を開始する。 |
第67話 |
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盗聴回路の断絶を企む桂木と木田は、途中、田中一郎(担当教官)の接近という事態に慌てつつも、何とか作戦をやり遂げた。 |
第68話 |
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桂木たちの動きを知らない田中は、首輪からの音声が一切入らなくなるという事態に激怒する。 |
仮面下の真実 |
第69話 |
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春日千秋(女子三番)、磐田猛(男子二番)、羽村真緒(女子十四番)、湯川利久(男子二十番)の四人は廃ビルの三階にて、謎の殺人者の正体は小島由美子だったのかどうか思考を巡らせる。
突如立ち上がった真緒は、何を思ったか隣の部屋へと歩き出し、それを追って利久が続く。千秋と猛はその場で話を続ける。 |
第70話 |
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猛の推理が展開されて、謎の殺人者が行った犯行は新田慶介と藤木亜美の殺害だったと、考えがほぼ固まる。
疑いの目は真緒と利久の二人へと向けられるようになり、親友に容疑がかかったことに千秋は苛々する。そしてついに初めて猛に突っかかってしまう。 |
第71話 |
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急に隣の部屋へと入ってしまった真緒と、それを追ってきた利久の二人は、一度も相手の顔を見ることなく話をする。 |
第72話 |
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自分の発言に落ち度はなかったと判断した猛は、もう一度冷静に皆と向き合って話をするべきだと考える。
回想では、松乃中火災時に、土屋怜二(男子十二番)と比田圭吾(男子十七番)と猛の三人が、瓦礫の下敷きになっていた生徒を助け出そうと死力を尽くしていたという過去が明らかになる。 |
第73話 |
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犯人の心理描写。
現状を頭の中で整理した後、遊びはそろそろ終わりにしようと考える。 |
第74話 |
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再び集まった仲間達に、ビルから出よう、と猛が提案。それをきっかけに、四人は出発の準備を整え始める。
一時は険悪なムードに陥った千秋と猛の仲も戻りかけ、全ては良い方向に転がっていくかと思われたが、一階に誰かがいると猛が気づき、千秋の中で新たな緊張が走った。 |
第75話 |
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階段の中腹で固まってしまった一同の前に、一階から上ってきた御影霞(女子二十番)が姿を現す。恐れおののいたメンバー達は五階に駆け上がり、そこから非常階段を使っての逃走を試みた。しかし階段を下りきった時、千秋は霞と猛の姿が無いことに気がつく。そして、視界の片隅で誰かが鮮血を振りまきながら吹っ飛んだ。 |
第76話 |
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麻酔銃で足を撃たれ、階段の中腹で身動きとれずにいた猛は、大火災以降二年間の苦しみを霞の口から聞くことになる。
なにやら重要なことを知っているらしい猛は、振り下ろされたナタを受け止めながら話をしようとするが、それより先に身体から力が失われてしまう。 |
第77話 |
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新田慶介や藤木亜美を殺した犯人は、利久であったと判明する。
マシンガンで撃たれた真緒の側に駆け寄った千秋は、そのまま利久の自分勝手な話を聞いているうちに激怒。しかし銃器を持つ相手に飛び掛ることも、その場から走り去ることもできず、ついには自らもが撃たれそうになる。しかし、突如現れた何者かに押し倒され、弾に身体を貫かれることは無かった。 |
第78話 |
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千秋を助けたのは比田圭吾(男子十七番)だった。利久と彼が向き合って火花を散らしていると、さらに燃え盛る廃ビルから霞までもが出てくる。そこで千秋は猛の死を知って悲しむことになった。さらに、松乃中等学校大火災を起こしたのは利久だったということが判明し、親友の醍醐葉月が火災によって死んだことを思い出した千秋の怒りはさらに激化。全身を焼かれた霞も怒りを滾らせ、利久を殺すと誓いつつ炸裂閃光弾を投げつける。
PM15:06 磐田猛(男子二番)―――『死亡』
【残り 十九人】 |
第79話 |
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利久の気が炸裂閃光弾の方に向いているうちに、千秋と真緒を担ぎ上げた圭吾はその場から逃走。森林の中を全速力で駆け、なんとか逃れることに成功。
真緒に応急処置を施し、圭吾は自分について来いと千秋に提案した。 |
第80話 |
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一度網にかかった獲物全てを逃してしまった利久は、痛快さのあまり、天に向かって大きく笑う。
利久のもとから逃れた霞は、自らの敵の正体が分かったというのに、むざむざと逃げ出してしまったことを悔いる。そしていつか必ず利久を殺すと自分に誓い、マシンガンにも引けをとらぬ武器を手に入れるため、さらにクラスメートを殺そうと考える。 |