077
−仮面下の真実(9)−

 私は悪い夢でも見ているのだろうか?
 自分の側に立っていた人の身体が、赤い鮮血を振り撒きながら勢い良く前方に飛び、アスファルトの上で二回ほど転がってから、仰向けになるような形でようやく動きを止める。ごく一般的な平和な日々の中で十五年間生きてきた千秋には、一瞬の間に起こった、そのあまりに非日常的な出来事を、現実として受け止めることができなかった。しかし、自分の足元から数メートル先に血塗れの人が倒れているというのは、紛れも無い事実。夢や幻にしてははっきりしすぎているその光景はもう、実際に目の前に存在しているのだと考える他ない。
 自然に足が動き出す。倒れた人の側に駆け寄って、濡れた地面の上に膝をついてから「しっかりして」と叫び、両手で上半身をゆすった。
「あっ……あっ……あっ……」
 反応があるのは死んでいない証拠。しかし、驚きとパニックで混乱してしまっているのだろうか、負傷者は声を漏らすが言葉にはならない。そして荒い呼吸ばかりを繰り返している。
 上腕部に肉が深く抉られたような傷が一箇所。肘と手首のちょうど中間部に何かが貫通したような穴。いずれも身体の右側にあるのが見て取れた。二箇所とも傷はかなり深く、血液が湧き水のように止めどなく流れ出し、雨に濡れたアスファルトの表面を赤く滲ませていく。
 なんで……、なんでこんなことに……。
 千秋は自分達が降りてきたばかりの非常階段を振り返った。御影霞から必死に逃げてきた仲間を、卑怯にも背後から撃ち抜いた“その人”は、根元の錆付いた鉄柵にもたれながら、余裕の目でこちらを見ていた。そして何故か手には銃器らしき物が握られている。
 千秋はその場から動けない。醜悪な笑みのすぐ前で、銃口はしっかりとこちらに向けられていたから。動いても撃たれないという保証はない。
 銃を構えたその人は、倒れた怪我人に身を寄せたまま動けないでいる千秋に狙いを定めつつ、非常階段からビルの壁伝いに、ゆっくり歩き出す。そして正面出入り口の前についたと同時に、銃の狙いを一瞬だけ千秋から離し、建物内部へと乱射し始めた。軽快な発射音から推察するに、どうやらマシンガンに間違い無さそうだ。
 フロアの壁際に積まれていた一斗缶のうちいくつかに穴が開き、そこから液体が流れ出しているのが、離れていてもしっかりと確認できた。おそらく灯油。全て空だと思っていた缶には、まだ中身が残されているものがあったらしい。なんとも無用心なことに。
 流れ出てきた液体が床の上に広がっていくのを見つつ、マシンガンの人物は胸ポケットから、なにやら金色に光り輝く四角い物体を取り出した。一瞬それが何なのか分からなかったが、蓋が開いた先端に小さな炎が灯されるのを見て、それはジッポライターだとようやく分かった。
 嫌な予感がした直後、それは見事に的中した。火がついたジッポは床を滑って、灯油の海にそのまま着水。一斗缶からはさらに灯油が流れ出ており、たちまち一階フロアじゅうに勢いをつけた炎が広がっていく。まだビルの中に残っている猛や霞をも、焼き殺すつもりなのだろうか。
 呆然とそれを見ていた千秋の視界の中で、マシンガンの人物が振り向いて、悠々とした足取りでこちらに近づいてくる。弾が切れた銃のマガジンを詰め替えながら。
 もしかしたら、いままでの一連の流れの中に、逃げ出せる隙が一瞬くらいならあったかもしれない。しかし、千秋の身体は完全に固まっており、とても走ることなど出来そうになかった。蛇に睨まれた蛙。そんな言葉がふと思い浮かぶ。それに、そうでなくとも千秋は一人で逃げ出しはしなかっただろう。重傷を負って目の前に倒れている幼馴染、羽村真緒を置いていくことなんて出来ないのだから。
「あなたが、亜美たちを殺したのね……、湯川くん」
 両者の間には結構な距離が開いているというのに、マシンガンをこちらに向けたままにんまりと笑う湯川利久の顔が、激しく振る雨の中でも鮮明に見えた。衝撃的な笑顔だった。
 ほんの数十秒前とは打って変わった容貌には、いつも明るい笑顔を見せる利久の面影など、全くどこにも無かった。もちろん今も笑顔であるという意味では変わりないのだが、陰と陽で例えるなら、いつもの笑顔は陽で、今目の前に存在する笑顔は陰。全く異質なものである。そして次に聞こえた、クックックッと、押し殺したような笑い声からもまた、邪悪な気配が感じ取れた。
 利久は、千秋たちにある程度近づいたところで足を止めた。銃を撃っても確実に標的を仕留めることができ、それでいて相手が飛び掛ってきても充分に対応できる、そんな絶妙な間合いだった。
「ああ、俺が殺した」


 あっけなくそう言う彼の口調はおどろおどろしい。しかし笑顔は絶やさない。
 やっぱり。千秋の思ったとおり、真緒は過去二件の殺人に関わりなどなかった。幼馴染の完全なる無罪、それぐらい最初から分かっていたけど、こうして確証を持てたということには、少なからず安堵させられた。しかし手放しに喜んでなどいられない。黒光るマシンガンの銃口は、今もこちらを向いている。
「や、やっぱり……そうだったんだ」
 真緒の声がした。見ると、千秋の側で倒れたままだった彼女は、傷ついていない左手で支えながら、上半身をゆっくりと持ち上げようとしている。
「お、おかしいと思ったんだ……。私と二人っきりになったとき……、湯川くんの話し方が、なぜか普通じゃないように感じたから……」
「もういいから、真緒は無理しないで」
 息絶え絶えの親友が身体を動かすと、腕の傷から血がさらに勢いを増して流れ出す。千秋はそれを見かねて、半ば押し倒すような形で真緒をその場に寝かせ、きっと利久を睨む。
「そのマシンガン、ずっと隠し持っていたの?」
 メンバー達全員の支給武器を確認した時、利久は確かに銃を皆に見せていた。だけどそれはプラスチック製の弾が飛び出すという玩具。こんなに離れていてもずしりとした重量を感じられるような、本物ではなかったはず。
「その通り。紹介しよう。こいつは新田から奪ったVZ61スコーピオン、これからお前達の命を奪う存在だ。まあよろしくしてやってくれ」
 なにが、よろしく、だ。虫酸が走る。
「それじゃあ、前に見せてくれた玩具は、本当にあなたの支給武器だったわけね」
「いいや、俺に支給された武器は別にある」
 利久は右手でスコーピオンを構えたまま、もう片方の手でブレザーのポケットを探り始めた。そして取り出して見せたのは、なにやら黒っぽくて四角い物体。担当教官の田中一郎に殺された千秋の父親が愛用していたタバコ、バスタースーパーマイルドのロングの箱くらいの大きさはある。中心に大きなダイヤルがあって、その周りに小さなボタンが幾つか並んでいる。
「雪山での遭難者を捜索するときなんかに、よく活躍するらしいぜ」
 最初に見たときは分からなかったが、利久の一言がヒントになって、千秋の頭にある名称が浮かび上がった。
「ビーコン?」
「正解」
 利久がまたクックッと笑う。
 昔テレビで見たことがある。発信機を持つ人との距離が近づいた時に、受信機であるビーコンが反応して、付近に誰かがいるのだと分かるという仕組み。レスキューの際なんかでも大活躍で、雪山の登山家達の間では、受信機と発信機の両方を兼ねるビーコン一台を携帯することが、今や常識にまでなっているそうだ。
「ちなみにこいつの最大受信範囲は六十メートル。対象物に近づけば近づくほど、発せられる電子音の合間が短くなっていく」
 マシンガン装備という圧倒的優位な状況に立つ利久は余裕たっぷりに、ビーコンの電源を入れてみせた。耳を澄ませば、ピッピッと、確かに電子音が微かにだが聞こえた。たぶん意識しなければ誰も気付かないであろうというほどの、ごく静かな音だった。
 千秋は一つの仮説を立てた。生徒達一人一人の首輪には発信機が内蔵されていて、利久の持つビーコンはきっとそれに反応するのではないか、と。だとすると、今現在聞こえているこの音は、千秋と真緒の首輪に対する反応なのであろう。利久との距離は六十メートルどころか、十メートル程度しか離れていないから、まず間違いない。
 利久から帰ってきた言葉は、案の定「正解」だった。そして、ビーコンが持ち主の首輪にも反応してしまうという問題も、使用前に自分の性別と出席番号を登録することで、難なくクリアすることができるのだと彼は言った。なるほど、さすがは政府特製品。
 この瞬間、頭の中にあった一つのもやが消え去った。
「なるほどね。それがあったから、いつ誰に襲われるとも限らないプログラムの最中であっても、心配することなく新田くんの死体を磔にすることができたわけね」
 誰かがビーコンの射程範囲にまで入ってきたら、こちらが先に気付くことができる。そのうえ、新田慶介から失敬したマシンガンも常備していたというなら、たしかにそれほど恐れることなく作業に没頭することができる。また、マシンガンを持つ慶介の存在にもいち早く気付き、上手く奇襲をかけて仕留めることもできた、というわけだろう。慶介はそれほど力のある男子でもないし、背後から身体を押さえつけられでもしたら、反撃するどころか、身じろぎすらできなかったかもしれない。
 しかし、これで全てのもやが解けたわけではない。慶介の死体を磔にする問題については、それで万事解決できたかもしれないが、藤木亜美の死体を吊るすのについては話は別だ。限られた空間の中には、利久と亜美を除いても五人もの人間がいたのだから、五階で外の監視をしていた亜美を殺害して三階まで運ぶ間、誰にも見つからないように済ますというのは、なかなか困難だろう。ビーコンの有無など関係なく。
 すると、利久はとんでもない答えを返してきた。
「藤木の死体運搬は単なる運任せ。誰かに見つかってしまったら、腰に隠し持っていたコイツで建物内にいた全員を殺すつもりだったさ。劇の終幕時間が早まるのは、ちょっと残念だろうけどな」
 コイツというのは、もちろんマシンガンのこと。
 もしも誰かが死体運搬現場を目撃してしまっていたら、などと考えると、背筋がひやりとした。
「でもどうして、わざわざこんな酷いことをするのよ! ただ殺すだけじゃなく、死体を磔にしたり、逆さ吊りにしたりなんか――」
「そりゃあ、俺が演者だからさ」
 利久は悪びれる様子もなく、さらりと言った。
「演者?」
「そう、舞台の上に立って観客達を楽しませるエンターティナー」
 言っている意味がよく分からない。
「舞台に立って素晴らしき演技を披露し、観客達に一時の至福と安らぎを与えるという存在、それが演者。しかしそれはあくまでも観客から見た演者のイメージに過ぎない。事実は全くそれの逆。演者とは、観客たちからの盛大なリアクションに飢え、それを得た時に最高の幸せを感じられるという者。要するに、観客を楽しませるために演者が存在しているのではなく、演者を喜悦させるために観客達が存在しているのだと、少なくとも俺はそう思っている」
「つまり、演者であるあんたは、観客である私たちの恐れおののく様子を見て腹の内で笑うために、あんなに酷いことを続けてきたというわけ?」
「そうさ。お前達など、所詮、俺が楽しむための玩具に過ぎなかったって、ってことさ」
 間髪いれずにあっさりと答えた利久に対して、千秋は無性に腹が立った。
「自分が楽しむために、人の命を弄ぶなんて最低!」
「なんとでも言えよ。お前みたいな羽虫がいくら喚こうが、俺は何とも思わないがな」
 利久は腹を抱えて笑い出した。押し殺した笑い声、クックックッ、が物凄く不快に感じる。しかし悔しいことに、銃口が向いたマシンガンの威圧に逆らうことはできず、千秋にできる反抗といえば、せいぜい相手を睨みつけることくらいしかない。
「まあそんなに怖い顔するなよ。俺だって全て上手くやってこれたわけじゃないんだぜ」
 今まで笑っていた利久が、急に苦虫を噛み潰したような顔をして言った。「松原に逃げられた」、と。
「松原?」
 訳が分からない。ここにきてどうしていきなり、廃ビルに集まっていたメンバーとは関係のない人物の名前が出てきたのか。松原雛乃(女子十九番)といえば、クラスで一位二位を争うほど背が低い。松乃中に通っていたころも千秋と同じクラスで、当時は何かに怯えるようにしながら日々を送っていた。しかし、松乃中が火事で焼け落ちて梅林中に通うようになってからは、何故かそういった様子が見られなくなったという不思議な謎を持つ存在。はたして、そんな彼女と利久の間に何があったというのだろうか。
「スタート地点の近くに建っていた小屋から調達してきた杭で、新田の死体を磔にしようとしていたとき、誰かがビーコンの射程範囲に入ってきてしまったのさ。たぶん、杭を打つときの音を聞きつけて、様子を見に来たんだろうな」
 そういえば、杭を打ちつけるときに発せられる音のことはすっかりと忘れていた。
「そこで俺は一度作業を中断して、警戒しつつ周囲を探り始めた。もちろんマシンガンは常備したまま。するとどうだ、正面から一人の女が茂みを掻き分けながら歩いてくるではないか」
「それが松原さんだった?」
「そう。本当はそいつもオブジェに加えてやっても良かったんだが、俺はそのときまだ新田の死体のことで頭が一杯だったから、もう一体に手を出している暇なんかないし、構わずスコーピオンを構えたわけだ。しかし――」
 慶介の磔死体。亜美の逆さ吊り死体。彼が言う「オブジェ」とは、それらのことを指しているらしい。
「で、逃げられたと?」
「ああ。その場にデイパックを捨てまでして走り出しやがった。そのときはまだマシンガンの射程距離にも入っていなかったし、まんまと森林の奥へと逃げ切られちまった」
 デイパックを捨てたのは正しい判断だったといえよう。水やら食料やらが入った荷物は、走るときは邪魔でしかない。もしも雛乃がその判断を下さなかったならば、利久に追いつかれて、マシンガンで撃ち抜かれていたかもしれない。真緒のように。
「全く、とんでもない失態だ。俺がこのゲームに乗っているのだということを知った者を、むざむざ逃してしまうなんてな」
「仮面の下の顔を知る者が生存していると、何かと不都合が生じるというわけね。たとえば、私たちの中に溶け込んだようなことが、今後はやりにくくなる、と」
「そういうことだ。擬態を見破られたアリグモは、蟻の列の内部には溶け込めない」
 アリグモ。名前からして、おそらく蟻に似た蜘蛛のことだろう。
「でもそのかわりに、前に見せてくれたピストルが手に入ったんでしょ。玩具だけど」
 あえて意地の悪い言い方をした。真緒を撃ち抜き、自分勝手なことをグダグダと述べてばかりいる利久のことが、本当に憎らしくて仕方がなかったのだった。だけどこれしきのことで利久は表情を歪めはしなかった。いや、むしろ顔に笑みをたたえすらした。
「言ってくれるじゃないか、春日千秋。確かにあれは松原に支給されていた武器だ。明らかにハズレだが、何かの役には立つかもしれないと思って、一応持ち去ることにしたわけだ」
 それで後に、ビル内に集まったメンバー同士での武器確認の際に役立ったというわけか。それにしても、千秋の悪態に対抗して、相手の本名をフルネームで、しかも呼び捨てにするという、かなり失礼な高等テクニックをやってのける利久。敵の挑発に逆上することなく、瞬時に対抗できる冷静さ。これはかなりの強敵だ。
 早く応急処置をしなければ、血を流しすぎている真緒の命は本当に危ない。だから利久に飛びつくなり、ここから逃げるなりできる隙は無いものかと、話している最中ずっと探り続けてはいたが、相手の集中力と注意力は凄まじく優れているようで、隙など一秒たりとも見当たらなかった。
 時間が経てば経つほどに、焦りがだんだんと降り積もっていく。真緒の顔色はどんどん悪くなってきているし、マシンガンを向けられている自分の命だって、このままではもう無いに等しい。
「さて、無駄なことを喋りすぎたな」
 利久が一歩だけ前に歩み寄る。それは「遊びはもう終わり」という合図であると、千秋はなんとなく感じ取った。
「羽村はもう放っておいても失血死するだろうし、磐田たちが焼却処分されるまではもう時間の問題。残るはただ一人、春日千秋、お前を殺せば、今回の舞台はめでたく終幕する」
 利久の背後にそびえ立つビルの中で、炎の勢いはいつの間にかだいぶ強まっているようだった。一階フロアは既に炎の巣窟と化しており、赤い悪魔は二階の窓からも頭を覗かせている。さらに、建物中の割れた窓全てから黒い煙が立ち昇っている。たしかに、あの状態で中にいる人が生きて出てこられるとは思えない。
 そして真緒。身体の下に広がる血だまりはもう、彼女の身長分ほどの直径までに広がっており、相当な量の血液が流れ出てきたのだと一目瞭然。
 頬を伝って次々と落ちていくものは、雨なのか、汗なのか、それとも涙の雫なのか、千秋はもう何が何だか分からなかった。ただ、このまま誰も助けられないまま、目の前の許しがたき敵によって命を奪われるということが、とても悔しくて、とても悲かったのだということは間違いない。
 汚れた土足で千秋の大切な領域に踏み込んできた利久、大切なもの全てをぶち壊したプログラム、そして何もできない自分の非力さを、とにかく恨んだ。
「さあ、悲劇の少女の死をもって、物語はついにジ・エンドだ」
 マシンガンが火を噴いた。タタタッと軽快な音頭を空気中に響かせながら、7.62ミリ弾が連続して発射される。それを身体中に浴びた標的は、無様な死のダンスを踊らされて、その身を大地に沈めることになるはずだった。しかし、千秋は死のダンスなど踊らなかった。自分に向かってくる弾丸を上手くかわすような形で、地面の上に倒たからだ。だけど死の恐怖から逃れようとして、意識的に身体が動いたわけではない。突然身を襲った外部からの衝撃によって、むしろ「ムリヤリ倒された」というのが正しい。
 アスファルトの表面を覆う水の上に勢いよくダイブしてしまい、千秋のブレザーはもうずぶ濡れ。しかし今はそんなことを気にしている場合ではない。素早く頭を持ち上げて、自分の身に何が起こったのかを、一生懸命に理解しようとした。
 数メートル離れた場所に、マシンガンを構えた湯川利久の姿は今も存在している。そして自分のすぐ側では、血色の悪い真緒の身体が横たわっている。目の前の光景は、ほんの数秒前となんら変わらなかった。先ほどまではその場にいなかったはずの男が、千秋の傍らに存在していた以外は。

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