2005年十月某日。一つの中学校がある事件によって姿を消した。
「兵庫県立松乃中等学校大火災」
原因不明の理科実験室爆発によって発生した炎は瞬く間に燃え広がり、逃げる術のない生徒達を次々と焼き尽くしていった。全校生徒二百数十人の内、無事に生還したのは144名。多くの生命が炎の中に消えたのだった。
それから二年後。事件の生き残りである「兵庫県立梅林中学校三年六組」の生徒達45人はプログラムの参加を強要される。生徒達にとって第二の地獄が幕を開けたのだった。
様々な想いが交差する中、その数を減らしていく生徒達。しかし、謎のままに終わった当時の事件の真相は、蠢く陰謀と偶然の数々と共に、徐々にその姿を明らかにしていく。
だが、鬼と化した一人の少女の暴走は止まらない。
(2003/10/14より連載開始。2007/3/18完結。) |