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話数 |
死亡者 |
出来事 |
掌の反逆 |
第81話 |
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盗聴回路がなかなか回復せず、プログラムを心から楽しむことができないため、田中一郎(担当教官)の機嫌が徐々に悪化していく。 |
放浪剣士 |
第82話 |
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春日千秋(女子三番)は重傷を負っている羽村真緒(女子十四番)を背負いながら、比田圭吾(男子十七番)について、『発案者』なる人物が待つ彼らの本拠地を目指す。
巨大なダムの畔に到着する。 |
第83話 |
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目的地に着いたのかと思ったが、違ったらしく、千秋たちはすぐにまた出発することとなった。
付近の茂みに潜んでいた安藤幸平(男子一番)に襲われそうになるが、圭吾が返り討ちにした。デザートイーグル入手。 |
操られ人形 |
第84話 |
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森林の中を進んでいたとき、湯川利久(男子二十番)は茂みの陰に潜む男女の存在に気付く。 |
第85話 |
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回想。白石幹久(男子八番)と白石桜(女子十番)の過去。
大切に思っていたツバメの雛が火災で焼け死に、そのショックで桜は精神崩壊してしまう。
プログラム後幸いにも再会でき、以来二人は一緒に森の中に潜み続けていた。そこに湯川利久が現れる。 |
第86話 |
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うっかり利久の接近を許してしまったために、幹久は妹の桜を人質に取られてしまい、さらに、深夜零時までに最低三人のクラスメイトを殺すように命じられ、涙ながら一人その場から離れることになってしまった。 |
謎めく災禍 |
第87話 |
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桂木幸太郎が、以前桑原和夫から聞いた「松乃中火災に関する二つの謎」について、木田聡に話し始める。 |
第88話 |
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回想。桑原和夫(三年六組担任)の火災体験と、二つの不可解な謎、消えた消火器と遅れてきた消防車についての話が明らかとなる。
田中にプログラムに承諾するよう言われるが、それに歯向かったために桑原は銃殺されてしまう。
PM18:10 桑原和夫(三年六組担任)―――『死亡』 |
第89話 |
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土屋怜二(男子十二番)は周囲の様子を確認するためにと木に登ってみる。しかし結局収穫はなし。 |
赤十字と策士 |
第90話 |
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春日千秋(女子三番)が作る料理の中で、羽村真緒(女子十四番)が最も気に入っていた品は肉じゃがと判明。
比田圭吾(男子十七番)を含めた三人は、圭吾たちのアジトである山代総合病院に到着。 |
第91話 |
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千秋、真緒、圭吾の三人は山代総合病院の中に入り、中で蓮木風花(女子十三番)と出会う。圭吾が言っていた『発案者』とは風花のことだった。 |
第92話 |
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真緒の治療がひとまず無事に終了。千秋はこれまでに体験したことを圭吾と風花に向かって話し、逆に男女二人が出会うまでの経緯や、レーダーという支給武器の存在を聞く。
風花が考えていた案とは、島から脱出するためのものだったと判明。 |
第93話 |
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風花が脱出計画について、千秋や真緒に詳しく説明する。 |
意志無き傀儡 |
第94話 |
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あたり一面に倒木が転がる開けた空間で、白石幹久(男子八番)は、身体を抱えながら物陰に隠れていた叶昌子(女子四番)と出会う。幹久ははじめ、怖がる昌子に優しく手を差し伸べていたが、極度の緊張から幻聴が聞こえたことで態度が豹変。昌子の頭を倒木に叩き付けて殺害してしまった。
PM19:02 叶昌子(女子四番)―――『死亡』
【残り 十八人】 |
第95話 |
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幹久の様子を盗聴していた利久から桜への一方的なやり取り。 |
旅立ちの試練 |
第96話 |
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春日千秋(女子三番)は蓮木風花(女子十三番)から、比田圭吾(男子十七番)の家は剣道の道場をしていたということを聞かされる。
湯川利久の前から助けてくれた理由には何か裏があるかもしれないと考えた千秋は、病室から出て圭吾を探し始める。 |
第97話 |
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何かと世話になった圭吾に対して、千秋は改めて感謝の意を伝える。 |
第98話 |
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風花から硝酸アンモニウム調達の手順について説明を受けた圭吾は、出発前の準備に取り掛かる。
真緒のために野菜の煮物等を料理した千秋は、幼馴染が喜んで食べてくれたのを見た後に圭吾を追う。 |
第99話 |
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爆弾作りの材料調達に同行することを希望する千秋と、それを拒む圭吾が対峙し、ついにお互いが相手に武器を向ける。 |
第100話 |
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刀の峰で打たれながらも意志を曲げようとしない千秋に圭吾の方が折れ、同行を許可することとなった。 |
真性自己愛者 |
第101話 |
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民家の一室で、鏡に映る自分の姿に見惚れていた坂本達郎(男子七番)は、外に何者かがいるのを確認し、笑みを浮かべながら銃を構え、相手が迫ってくるのを待ち構えることにした。 |
第102話 |
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達郎は民家の二階から里見亜澄(女子九番)を狙撃しようとするが、逆にマシンガンで反撃され、割れた窓ガラスで顔に傷を負うことに。
激怒した達郎は亜澄を追って外へと飛び出すが、とき既に遅く、逃げられてしまう。その後、包帯ぐるぐる巻きの御影霞(女子二十番)を偶然見つけ、その醜さに不快感を覚えた彼は、今度は霞を殺そうと決める。 |
第103話 |
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霞を殺すために後をつけ始めた達郎。しかし逆に待ち伏せていた相手の網にかかってしまい、ナタで首を切断されてしまう。
PM20:40 坂本達郎(男子七番)―――『死亡』
【残り 十七人】 |
第104話 |
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達郎を殺害した霞は銃を手に入れるが、利久を倒すためには、さらに強力な武器を手に入れる必要があると考える。 |
心は繋いで |
第105話 |
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春日千秋(女子三番)は、羽村真緒(女子十四番)と再開することを誓い合い、比田圭吾(男子十七番)と共に、爆弾の材料調達の為に、病院から出発する。 |
第106話 |
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病室に残った女二人。
二年前に起こった火災で亡くなった親友について尋ねてきた蓮木風化(女子十三番)に、真緒は親友達と共有してきた秘密を話すことを決意する。 |
第107話 |
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回想。
親友であった醍醐葉月と共に過ごした学園生活の様子と、大火災に巻き込まれた際に葉月を見殺しにしてしまった経緯など、壮絶な過去が真緒によって語られる。 |
第108話 |
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風花が真緒に自分の血を輸血すると提案。真緒は心底驚く。 |
奇跡は再来す |
第109話 |
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二年前の大火災で、瓦礫の下敷きになりながらも運良く生還したことで、『奇跡の少年』と呼ばれるようになった安藤幸平(男子一番)。
以前、比田圭吾に銃を奪われてしまった彼は、新たな武器を手に入れる為に、隠れている茂みへと近づいてくる人物を仕留めようと決意する。 |
第110話 |
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側を通り過ぎた土屋怜二(男子十二番)に背後から迫り、ネクタイで首を絞めるものの、振り払われてしまう。
蹴飛ばされた幸平が倒れている間に怜二は逃亡。
いつの間にかすぐ側にまで迫っていた白石幹久(男子八番)に気付かず、ツルハシの一撃で頭を砕かれてしまう。
PM22:23 安藤幸平(男子一番)―――『死亡』
【残り 十六人】 |
第111話 |
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湯川利久(男子二十番)は、ひょんなことから白石桜(女子十番)が「命令形」の言葉にだけ反応するということを知る。 |
灼熱の信頼 |
第112話 |
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春日千秋(女子三番)と比田圭吾(男子十七番)は山中を移動中、何者かの足跡を発見する。
圭吾は二年前に磐田猛や土屋怜二と組んで、瓦礫に埋もれた生徒を助けようとしていた、と千秋は初めて知る。 |
第113話 |
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回想。
土屋怜二(男子十二番)が、磐田猛や比田圭吾と共に一人の少女を助け出した過去の出来事を思い出す。 |
第114話 |
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羽村真緒(女子十四番)は蓮木風花(女子十三番)から、比田圭吾たちが過去に助け出した少女は御影霞(女子二十番)だったという話を聞かされ、驚愕する。また、二年前に自分達が犯した、『親友を見殺しにした』という罪とあまりに酷似しすぎていたその話を聞いて、あの火災の中、死に際に追い込まれた人物は助けるべきだったのかどうか、分からなくなる。 |
暴かれた堰 |
第115話 |
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深夜零時の交代を前に、桂木幸太郎や木田聡がしたメインコンピューターの細工が、田中一郎(担当教官)の知るところとなってしまう。 |
狂走兄妹 |
第116話 |
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優れた学習能力という白石桜(女子十番)の意外な才能に気がついた湯川利久(男子二十番)は、それを自らのため効果的に役立ててやろうと考える。 |
第117話 |
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背の高い雑草がひしめく畑の中を突っ切って、その先に見えた農家の中に侵入した春日千秋(女子三番)と比田圭吾(男子十七番)。ガレージにて探し求めていた硝酸アンモニウムを見つける。 |
第118話 |
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硝酸アンモニウムを抱えて帰り始めた千秋と圭吾。
畑の中を横切ろうとしていた時、白石幹久(男子八番)の襲撃を受ける。 |
第119話 |
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様々な不運が重なり合って、幹久との戦闘に苦戦してしまう二人。と、突然、深夜零時の放送が流れた途端、幹久の様子が急変。踵を返してどこかへと走り去ってしまう。
千秋と圭吾は再び病院へと歩き出す。
プログラムは二日目に突入。 |
第120話 |
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ポケットの中でビーコンが反応。利久は新たな獲物の匂いにつられ、桜と共に標的を探す。 |
第121話 |
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港湾付近の倉庫街で固まっていた、松原雛乃(女子十九番)、中沢彩音(女子十二番)、福原千代(女子十七番)、熊代フミ(女子六番)は、桜を引き連れた利久に襲われる。桜が乱射した弾に身体中を貫かれ、逃げ遅れた彩音が死亡。残る三人は倉庫街の奥へと逃走した。
AM00:31 中沢彩音(女子十二番)―――『死亡』
【残り 十五人】 |
第122話 |
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彩音が殺される様子を楽しんで見物していた利久は、逃げた雛乃たちを追って、桜と共に倉庫街の北側にあるコンテナ置場へと移動を始める。 |
第123話 |
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桜に撃たれた雛乃の腕の傷を、千代が応急処置する。
途中ではぐれてしまったフミを探すべく、雛乃と千代の二人は一緒に、コンテナ置場の中を歩き始める。 |
第124話 |
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足を負傷し、雛乃たちに置いてきぼりにされてしまっていたフミ。
コンテナ置場の中央通りのハズレにある袋小路に潜み、脇差を構えつつ、桜が姿を現した瞬間、逆に急所に突きたててやろうと目論んだ。しかしコンテナの上にいた桜に気付かず、あえなく全身を撃たれて死亡してしまう。
AM00:37 熊代フミ(女子六番)―――『死亡』
【残り 十四人】 |
第125話 |
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フミの死を知った雛乃と千代は憔悴し、利久を倒すことよりもまずは自分達の命を守るべきだと考えて、西にある山へと逃げ込もうとする。だが桜が行く先に回り込んで待ち構えており、不意を打たれた千代は桜が乱射したマシンガンの弾によって命を失う。
AM00:45 福原千代(女子十七番)―――『死亡』
【残り 十三人】 |
第126話 |
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回想。
二年前、ひょんなことからカンニングに手を出してしまったのをきっかけに、雛乃は当時同じクラスだったシンゴという男に揺すられ続けることとなる。ある日、性的暴行を受けそうになった雛乃は、勢いでシンゴを殺害してしまう。
現場に踏み入ってきた彩音と千代とフミは、雛乃を助けようと、偶然起こった学校火災を利用して、シンゴを事故死したように見せかけた。 |
第127話 |
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千代を殺された事によって激怒した雛乃は、グレネードランチャーを手に桜に立ち向かう。苦戦の末勝利を手にできるかと思いきや、そこに利久が現れて形勢逆転。マシンガンの先を口の中に突っ込まれ、そのまま乱射されてしまう。
AM00:51 松原雛乃(女子十九番)―――『死亡』
【残り 十二人】 |
第128話 |
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女子四人を無事に殺害し終え、桜はもう実践に使えると利久は判断。「幹久を殺し、その後はクラスメート全員を殺せ」と桜に命令を下す。 |
時を越えた迷宮 |
第129話 |
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蓮木風花(女子十三番)の血液が羽村真緒(女子十四番)の体内へと送られ始める。
覚えていられないほど男に告白された事があるという風花の年齢は18だったと知り、真緒は驚きのあまり言葉を失う。
風花はさらに、自分は竹倉学園大火災の被災者だったとも告白する。 |
第130話 |
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風花が竹倉学園大火災について語る。
エンゼルというドラッグに手を出していた教員の山峰道夫が校内で焼身自殺し、学校が燃え、風花は大怪我のため四年間入院生活を送った。そして桑原先生の好意によって、梅林中三年六組へと転入することとなった。などが明らかになる。 |
第131話 |
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血圧の低下による体調不良を起こした風花は、真緒を心配させないよう一度病室から出る。
水を飲んで顔を洗うために厨房へと向かい、再び病室に戻ってくると、真緒のベッドの側になにやら怪しい黒い影の姿が見えた。 |
第132話 |
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影の正体は小倉光彦(男子三番)だった。風花に振られた恨みを持つ彼は、真緒を人質にし、擬似恋愛の芝居をするように要求。
馬鹿らしく思って風花はそれを断ろうとする。激昂した光彦はメスを振り回し、ベッドの側に吊るされていた血液パックを切り裂いた。 |
第133話 |
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真緒の身にこれ以上危険が及ぶのを防ぐため、風花は仕方なく光彦の命令に従い続けた。が、言われるがままになっている風花を見ることに耐え切れなくなった真緒が、隙をついて光彦の手からメスを奪おうと試みる。それによって激怒した光彦は真緒の手首を切り裂いたうえ、さらに胸にメスの刃を突きたてようとする。同時に風花もデザートイーグルを光彦に向けて発砲。 |
第134話 |
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風花が撃った弾丸に頭を貫かれた光彦は即死。
手首を切られて出血の激しい真緒のために、風花は再び自分の血を抜いて、輸血を再開すると断言する。
AM01:43 小倉光彦(男子三番)―――『死亡』
【残り 十一人】 |
蝕まれる陰樹 |
第135話 |
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青山の中を駆けていた土屋怜二(男子十二番)は、探し続けていた御影霞(女子二十番)を一度は見つけるものの、すぐに見失ってしまう。 |
第136話 |
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御影霞は森林の中で里見亜澄(女子九番)を見つけるや否や奇襲を仕掛ける。しかしグロックの初弾は惜しくも外れてしまい、襲撃に気付いた亜澄に隠れられてしまう。 |
第137話 |
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回想。
火災で死んだ先輩ストリートミュージシャン、オカダと過ごした亜澄の毎日。宝物のギターを手に入れた経緯など。
霞が撃った銃弾は、亜澄のギターを貫いていた。
亜澄は怒りに任せ、霞の居る方へとキャリコM950を乱射する。 |
第138話 |
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サブマシンガンを乱射され、霞はたまらず逃走。
藪の裏に隠れて狙撃しようとするも、疲労のため腕に力が入らず狙いが定まらない。仕方なく霞は自らにホワイトデビルを注射。力があふれ出したことによって銃の狙いが安定すると、あっさりと亜澄を倒してしまう。
霞はキャリコM950を入手。
AM02:32 里見亜澄(女子九番)―――『死亡』
【残り 十人】 |
第139話 |
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土屋怜二は銃声に導かれるまま森林の中を走ったが、霞の姿は無く、見つかったのは亜澄の死体のみだった。
ホワイトデビルの注射器を見つけ、怜二の中に緊張が走る。 |
天に羽撃くとき |
第140話 |
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病院へと帰還した春日千秋(女子三番)と比田圭吾(男子十七番)。
出入りの際にきちんと締めたはずの窓が大きく開け放たれているのを見て、千秋は居ても立ってもいられなくなり、羽村真緒(女子十四番)や蓮木風花(女子十三番)が待つ病室へと走り出した。
病室に辿り着いた千秋が扉を開くと、そこは血みどろの空間へと変わっていた。 |
第141話 |
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風花曰く、二度目の輸血は彼女の貧血が原因で失敗してしまったとのこと。
千秋は生きて真緒と再会はできたものの、多量の血が失われてしまっている真緒はそのまま力尽きて死亡。目の前で幼馴染に死なれてしまうという、辛い現実を目の当たりにした。
AM03:03 羽村真緒(女子十四番)―――『死亡』
【残り 九人】 |
第142話 |
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回想。
幼馴染同士共に過ごしてきた十数年という時間の一部を千秋が振り返る。
親友に死なれて我を失ってしまっていた千秋に、圭吾が喝を入れる。そして身体の自由が利かない風花に代わって、圭吾が爆弾作りを始める。 |
真実への扉 |
第143話 |
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木田聡が書き換えたメインコンピューターのプログラムの修正作業が完了。田中一郎(担当教官)が急いで盗聴回路を接続するよう、全兵士へと命じる。 |
第144話 |
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湯川利久(男子二十番)と白石桜(女子十番)が待つ場所に、白石幹久(男子八番)が帰り着く。
クラスメートを三人殺すことが出来なかった幹久に、利久が、「妹を殺すことが出来れば、お前一人だけの命は助けてやる」と言う。 |
第145話 |
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兄妹で殺し合えと命じられるものの、幹久はとてもそれに従うことなんて出来ない。しかし利久に命令された桜はあっさりと、実の兄をマシンガンで撃ち抜いてみせた。
急所は外れたものの、妹に撃たれたショックのあまり立ち上がることもできない幹久だったが、目の前で桜が利久によって汚されていくのを見ているうちに、怒りが膨らみ、そして全身の痛みを堪えながら、桜を救うべく再び立ち上がった。 |
第146話 |
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幹久はさらに足を撃たれてもはや立ち上がることもできない状態に。
松乃の火災を起こしたのは自分だと告白した利久は、事件当時に救急車で搬送されていたところを幹久に見られていたと知る。彼は半ばヤケになり、以前春日千秋にも語らなかった火災の更なる真相について話しはじめた。 |
第147話 |
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薬物エンゼルに手を出していた父が竹倉学園内で焼身自殺したこと。利久の相談に乗ってくれていた北見泰明先生が薬物の売人で、松乃中学校舎はエンゼルの保管庫であったということ。など、利久が話す。
反抗的な態度を見せる幹久を殺すよう、利久は桜に命令を出すが、その直後に利久の首輪が爆発する。
AM04:53 湯川利久(男子二十番)―――『死亡』
【残り 八人】 |
第148話 |
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湯川利久の首輪を爆発させたのは担当教官の田中一郎だった。彼は二年前に松乃中等学校大火災で一人娘を亡くしており、湯川が放火犯だったと知るや否や湧き上がる怒りを押さえられなくなって、利久を殺してしまったのである。
田中の本名が醍醐一郎だったということから、桂木幸太郎は田中は春日千秋(女子三番)の親友の父親だったのだと気付く。 |
第149話 |
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瀕死の幹久を目の前にしたのが原因か、感情を失っていたはずの桜が突然涙を流す。しかし命令に逆らえるほど意識が回復したわけではなく、桜は結局幹久を殺してしまう。
AM04:58 白石幹久(男子八番)―――『死亡』
【残り 七人】 |
第150話 |
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マシンガンによる銃声を聞きつけて、後藤蘭(女子八番)は幹久たちが死亡した現場へと駆けつけてくる。
立ち尽くす桜を見た彼女は殺意を剥き出しにする。持参していたホワイトデビルを身体に注射して桜に襲い掛かるが、いつしか圧倒的な殺人術を身に付けていた桜を前にあっけなくやられてしまう。
AM05:06 後藤蘭(女子八番)―――『死亡』
【残り 六人】 |